これまでの飼育日記といえばリアルタイムに今現在羽化した個体や産卵の様子をお伝えしてきました。
今現在あまり市場では見かけられないものでも、お客様の中には未だに飼育されてる方がおり時折飼育データありませんか?
と御質問を受ける場合があります。

私も長年かなりの頭数を飼育していると過去にご紹介出来なかった種や個体もまだ存在します。データとしては取っているものも多数あり、
お伝えしたい良い個体もいますので、これから少しずつリアルタイムの中におりまぜてご紹介していきたいと思います。

こういった過去のデータを「クワカブタイムマシーン」とタイトルに称してご紹介していきますので、懐かしながら御覧頂ければ幸いです。御了承下さいませ。

今回ご紹介する種はアブデルスツノカブトです。

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【♂36mm】

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【♀28mm】

【飼育種】
和名:アブデルスツノカブト
学名:Diloboderus abderus

【羽化体長】♂36mm ♀28mm
【使用したエサ】きのこマット

【使用した容器】500ccブロー容器を使用
【えさ交換回数】途中交換無し
【設定温度】25℃前後
【羽化までにかかった時間】2令投入して合計約6ヶ月

アブデルスツノカブト、懐かしいですねぇ~。この個体達は♂♀共に2004/5月羽化の個体達です。
2003年位にかなりの人気が出たカブトです。もう8年位前になるんですね~。今現在はほとんどみかけられず、
植物防疫の輸入指定にもひっかかってしまい今後も今の所は日本に入る事はなさそうです。

幼虫飼育はとても容易な種で、きのこMat
完熟Matで飼育可能です。
当時はまだ黒土Mat
はありませんでしたが、あの時の感触からいっても黒土Mat
でも大丈夫だとは思います。ただ大型を目指すならばきのこMat
かな・・・。

また産卵についても容易な方で、一番結果が出たのは完熟Mat
でした。
まとめると下のような感じです。

【産卵に使用したマット】完熟Mat
【産卵に使用するケース】クリーンケースM
程度
【産卵管理温度】25℃前後
【水分量(湿度)】多からず少なからず
【セット方法】ケース底面を固くつめ(ケースの3/5位、上部2/5はフンワリと敷き詰めます)

セット方法は図示すると以下の様な感じです。



クリックでカブトムシ発酵マット産卵の詳細に移動

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上記画像は真上から見た図ですが、やはり♂は格好よいですね。頭角が出てくる間際にはヘラクレス等と同じようなふさふさした毛があるんです。
これが気持ちよくて触ろうとすると、小さいながらもかなり強い力で角を持ち上げ、胸角と頭角の間で指を挟まれた経験があります。
おおげさではなくかなり痛いものがありました。またいつか飼育してみたい種の一つですね。(^^)

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